研究
精神看護学領域では、科学研究費補助金などの助成金をもとに、学内・学外の研究者と共同して多くの研究活動を行っています。
研究内容
現在実施している研究、および過去に実施された研究について紹介しています。共同研究や研究協力など、ご興味がありましたらぜひご連絡ください。
また、研究参加希望者や現在研究に参加してくださっている方へのご案内なども随時掲載していきます。
幻覚・妄想のための低強度(Low Intensity)CBTの開発と評価
:科学研究費補助金・若手研究(B)
デジタルプラットフォームを用いた幻覚・妄想に対する認知行動技法の開発と効果検証:科学研究費補助金・基盤研究(B)
プログラム提供者の皆さまへ
プログラムに参加してくださる皆さま(被験者)の皆さまへ
幻覚・妄想のための認知行動技法(Cognitive Behavioral techniques for psychosis; 以下CBt-p)は、実際には無いものをあるように感じる「幻覚」や、自己に結びついた誤りかつ強い確信であり、訂正することが難しい「妄想」に対して、クライエント自身がそれらの体験と上手に付き合うことができるようにするケア技法である。本研究の目的は、デジタルプラットフォームを用いたCBt-pの提供及び継続が、幻覚・妄想症状のあるクライエントの症状コントロールやリカバリーにとって有益なものであるのかどうかを無作為化比較試験で検証することである。「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」での活用を想定した継続的支援プラットフォームによって、入院治療、訪問看護、外来看護とケアの場が変化しても途切れなくCBt-pプログラムが継続して提供されることによる効果が期待される。
学際的な手法による新しい精神看護技術の開発と評価
精神医学や看護学にとどまらず、心理学や情報学、理工学などの学際的な知識や技術を融合させ、新しい精神看護技術の開発を目指しています。ここでは、看護師の仕事を単に機器等に置き換えることを目指すのではなく、学際的な手法によって看護師による実践がより高品質になることを目指しています。
超音波画像を用いた精神科治療を受けている患者のための新しい排便ケアの構築:科学研究費補助金・基盤研究(B)(分担研究)
研究代表者:藪中幸一(大阪大学)
専門性の高い看護師の看護実践に関する研究
精神保健医療の分野における専門性の高い看護師の看護実践の把握及び効果検証のための研究:厚生労働科学研究費補助金(分担研究)
研究代表者:萱間真美(国立看護大学校)
精神疾患を抱える人の身体的健康に関する研究
精神疾患を抱える人は様々な要因から身体疾患を合併することがあり、その平均余命は健康な人よりも短いことが明らかになっています。精神疾患を抱える人に特有の要因を念頭に、精神的にも身体的にも長く健康で過ごすために有用な支援技術の開発を行っています。
身体合併症を有する精神障害者に対する急性期医療 ミックスドメソッドによる公平で効率的な医療ケアの提供:三菱財団社会福祉事業研究助成(共同研究)
研究代表者:梅田麻希(兵庫県立大学)
身体合併症を有する精神科入院患者が身体科病院で適切な医療を受けるために、精神科看護師が経験している困難に関する実態調査:ありまこうげん精神医学研究センター研究助成(共同研究)
研究代表者:千葉理恵(神戸大学)